スローガン

所信
一緒に、未来へつながる可児YEG
~変わらない本質と、変わる私たち~
正直に言うと、私は青年部に入会してから、しばらくの間ほとんど関わっていませんでした。声をかけられても、「仕事も忙しい」「自分のことで手一杯だ」「今はそこまで余裕がない」そう断り、明確な理由もないまま、どこか距離を置いていたのが本音です。でも今、なぜそうだったのかと振り返ると、ATへのアクセスは正直めんどうで、活動の実態が見えないまま、自然と優先順位が下がり、他の予定を先に入れていました。夏まつりも、正直しんどかった。「いつまで同じことをやっているんだろう」「やっていることがアナログだな」そんなふうに感じていました。ネガティブだったというより、ポジティブな要素を見いだせなかった。結果として、青年部は「満足でも不満でもない」、ただ優先順位が低い場所になっていました。
転機が訪れたのは、34歳の頃です。
親しい先輩が会長になることになり、全国大会の手伝いとして可児の分科会設営に携わった後、岐阜で大懇親会が開かれました。しかし、多くの人が懇親会へ向かう中、私と先輩の二人だけが会場に残り、片付けをしていました。内心、「ラッキーだな」「人が少なくて助かった」そう思っていました。
でも、その時の先輩の姿が、今でも強く印象に残っています。先輩は、自分が企画したわけでもないのに、まるで自分のことのように「ありがとう」と言いながら片付けをしていました。その姿を見たとき、「この人は、本気でこの組織に関わっているんだ」そう感じました。
その翌年、委員長を依頼されましたが、正直に言えば、「めんどくさいな」という気持ちの方が先に立ちました。それでも、「一度くらいはやってみるか」その程度の気持ちで、委員長を引き受けました。企画を考え、言葉にし、仲間に伝える立場になり、正解のない中で、メンバーと意見を出し合い、一緒に悩み、一緒に決めて、一緒に動く。そうした時間を重ねるうちに、少しずつ形になっていく感覚が生まれてきました。一人で考えているときには見えなかったことが、誰かと一緒にやることで見えてくる。この経験を通じて、私は、人と関わりながら一緒につくることの大切さや楽しさを、自然と実感するようになりました。
人と関わり、役を引き受け、仲間と一緒に考え、動く。
その経験から感じたのは、これからの時代は、環境の変化に一人で向き合うのではなく、仲間と関わり合いながら、少しずつ形を変えていく時代だということです。
AIの進化、人口減少、人材不足、物価上昇。
私たち青年経済人を取り巻く背景は、大きく、そして静かに変化しています。これまでの成功体験や、これまで通りのやり方だけでは、前に進みにくい時代になりました。だからこそ今、個々が抱え込むのではなく、悩みや迷いを共有しながら、仲間とともに考え、動いていく。その積み重ねこそが、次の一歩につながると信じています。
スタートアップ
関わりの入口をひらく
スタートアップ委員会は、全員が青年部を「様子を見る場所」ではなく、「安心して関われる場所」と感じられる環境を整える委員会です。入会する前のメンバーはもちろん、これまで関わるきっかけを持てなかった部員も含め、「関わり始めやすい状態」をつくることを目的としています。
何をやっているのか分からない。
誰がどんな人なのか分からない。
どこに行けばいいのか分からない。
その“分からなさ”が、自然と距離を生み、関わる機会を遠ざけてしまうことがあります。
スタートアップ委員会では、活動内容や人となりが見える仕組みづくり、気軽に参加できる機会の創出、オープンな委員会運営などを通して、関わるきっかけを増やしていきます。
その中で、一人ひとりが楽しさや面白さを実際に体験しながら、YEGで活動する意味や目的を自然と感じ、可児YEGという組織の価値を実感していく。そうした経験が次の行動へとつながっていきます。
関わり始めやすく、そして関わり続けやすい土壌を整えることで、人と人との関わりが広がり、その一つひとつのつながりが未来へつながる可児YEGをつくっていきます。
にぎわい創出
関わる楽しさを広げる
にぎわい創出委員会は、行事の数や参加人数を増やすことを目的とする委員会ではありません。
人と人が関わる中で生まれる楽しさや達成感を、可児YEG全体に広げていく委員会です。
関わってみたら思ったより楽しかった。
話してみたら距離が縮まった。
一緒に考え、一緒に動いたことで、「やってよかった」と感じられた。
そうした小さな実感の積み重ねが、次の関わりや行動につながっていきます。
地域に向けたイベントなどの対外的な活動も、その一つのきっかけです。
地域の方に喜んでもらえた経験や、やり切ったあとの達成感をメンバー同士で共有することで、関わることの意義や楽しさが、組織の中に自然と広がっていきます。
青年部活動では、「みんなでつくった時間」や「一緒に笑った空気」に価値があると考えています。関わること自体が前向きな体験になるような場をつくり、「また関わりたい」「この人たちとなら、もう一歩やってみたい」
そう思える空気を育てていきます。
総務広報
想いと活動を見える形でつなぐ
総務広報委員会は、組織運営の土台を整えるとともに、
可児YEGが「どんな人たちの集まりなのか」を見える形にする委員会です。
私が初めて委員長を務めた際、部員の顔や仕事が分からず、声をかけづらいと感じたことがありました。
そこで実際に部員のもとへ足を運び、話を聞き、顔や仕事が分かる形でホームページに掲載しました。
それは単なる情報発信ではなく、人と人をつなぐための広報でした。
この委員会は、活動だけでなく、人の想いや背景まで丁寧に伝えていきます。
可児夏まつり2026
想いをつなぐ、40年
可児夏まつりは今年度40周年を迎えます。
過去には様々な困難に直面しながらも、諸先輩方がその都度アイデアを出し、新たな企画や工夫を重ね、市民の方に楽しんでもらえる夏まつりをつくり続けてきました。
その40年の積み重ねは、
「赤い夏まつりスタッフのTシャツが着たくて、青年部に入りました」
と言われるほど、多くの人の記憶と憧れの中に残る、価値あるものとなっています。
地域に向けたイベントや対外的な活動を通して、メンバー同士が一緒に動き、一緒に挑戦し、一緒に喜びを共有する機会を生み出していきます。こうした経験の積み重ねが可児YEGの魅力となり、「関わってみたい」「参加してみたい」と思う人を生み、次の仲間へとつながっていきます。
地域に愛されてきたこの夏まつりを、これからも次の世代が「続けたい」と思える夏まつりとして、皆さんとともにつくり上げていきます。
拡大
未来へつなぐ拡大
本来、メンバーの拡大は「入りたい」「関わってみたい」と思った人の側から、自然と声がかかる状態であることが望ましいと考えています。
スタートアップ委員会が関わるきっかけをつくり、にぎわい創出委員会が関わる楽しさを広げ、その体験を通して可児YEGの価値を実感したメンバーが次の仲間へと声をかけていく。そうした流れの中で広がっていく拡大が理想だと考えています。
一方で、この数年のうちに40代のメンバーの半数が卒業を迎えることを考えると、待つだけではなく、私たち自身が多くの方々に声をかけていくことも必要です。拡大は「人数を増やすための活動」ではなく、人に声をかけ、関わりをつくり、その中で自分自身もこの組織の価値を再確認していくプロセスです。特定の役員や委員会だけが担うものではありません。可児YEGに関わる一人ひとりが、それぞれの立場で、自分の言葉で声をかけ、関わりを広げていく。全員でやる拡大こそが、可児YEGの価値を次の仲間へ、そして未来へとつないでいく力になると考えています
むすびに
本年度は、単年度で終わらない組織づくりを意識し、人と人との関わりを大切にしながら、想いと役割が未来へとつながっていく流れをつくっていきます。
スタートアップ委員会が関わるきっかけをつくり、にぎわい創出委員会が関わる楽しさを広げ、その体験を通して可児YEGの価値を実感したメンバーが次の仲間へと声をかけていく。そうした循環を生み出していくことが、未来へつながる可児YEGをつくっていくと考えています。
次世代の人たちが「関わってみたい」「続けていきたい」と思える可児YEGを、皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
可児商工会議所青年部
令和8年度 会長 髙木康宏





